「カラオケ資本主義」を超える

成功ルールが変わる!―「カラオケ資本主義」を越えて

成功ルールが変わる!―「カラオケ資本主義」を越えて

  • 作者: ヨーナスリッデルストラレ,シェル・A.ノードストレム,Jonas Ridderstrale,Kjell A. Nordstr¨om,中山ゆーじん
  • 出版社/メーカー: PHPエディターズグループ
  • 発売日: 2004/09
  • メディア: 単行本
  • 購入: 1人 クリック: 23回
  • この商品を含むブログ (29件) を見る

グッとくる内容が多かった.「ハイ・コンセプト」に通ずるものがある.もう一度じっくり読みたい本.

引用

  • 有力な人材に企業に参加してもらい,彼らのスキルから利益を得るためには,次のことが必要.
    • 語るべきストーリーがあること.
    • 個性をきわだたせることで,才能を確実に浸透させること.
    • 相補的な才能を持つ人材を組み合わせること.
  • 傍若無人に発展し続ける技術は,我々に人として,もっと正確に言えば個性を持った個人として,自分たちをより深く理解する方向へと追い立てる.逆説てきに聞こえるかもしれないが,技術の発展は,個性をきわだたせる助けとなっているのだ.
  • 競争力のある会社は,能力,才能,そして知識で勝負しているのだ.そしてアイディアは,ほとんどの場合,才能のある人間が考えつく.
  • 個人にとって,成功する見込みのある唯一の戦略は,「希少な資源」になることだ.
  • 現在何が起きているのか,そして,未来のためにはどの位置に立てばよいのかを真に理解するためには,顧客が支配権を握っているという仮説と,才能のある人材が商品やサービスの開発に最も重要な武器を持っているという著者の考えを,組み合わせなければならない.
  • 変化を強制されるまで,知恵の網とハイパーモダンな組織構造を築くことを先延ばしにしていると,未来を切り開くどころか過去の存在になってしまう可能性が劇的に高くなる.
  • 「頭の切れる人材を雇って,その人たちに『これをしろ』というのは意味がない.私どもは頭の切れる人材に,私どもが何をすればよいのかを教えてもらうために雇う」とアップルのスティーブ・ジョブズは言う.
  • 人が誰を信用するかを決める際に重視する点が三つあるという.それは,能力,心遣い,そして人柄である.
  • 「十五年前,企業は価格で競争していた.今は品質で競争している.そして,未来はデザインだ」